最近、ベトナム戦争の事を調べている今日ですが、その最中にYouTubeで「実録ベトナム戦争残虐史」と言う日本の映画を見つけました。
時間の都合で7つに分かれていますが、全て出しておきますので是非みておいておく下さい。
6番目の動画で納谷 悟朗氏が政府軍の残した武器の山をみて「荒れ果てたベトナムの自然が、美しい昔の姿に帰るのは、何時の事だろう?」、「武装解除した政府軍の武器。新しい南ベトナム共和国を守る為、再び役に立つ事があると言うのだろうか?」と問い掛けるように、この映画はベトナム戦争終結直後に公開された映画であり(皮肉にも、残された政府軍の武器が再び役に立つ事が4年後のカンボジア/ポル・ポト政権との戦争で役に立つ事になってしまったのですが)、アメリカや南ベトナム等の犯した愚を辛辣に批判する内容の作品ですが、自国の軍がかつて中国で犯した愚(南京大虐殺や重慶爆撃等、非人道とされる日本軍の行為)を忘れていなかったか、妙に説得力のある作品だと感じました。
第二次世界大戦中、ユダヤ人虐殺を行い、中立国などに対する侵略行為で悪事を働いたナチスドイツと同盟国だった為に、日本軍の行為は「ナチスのホロコースト」と外国などで同一視されがちですが、しかし、日本軍のやった事を広い目で見れば、日本軍部が中国人を絶滅させる計画を立てておらず、満州国や汪兆銘等傀儡政権を立てて蒋介石等国民党を牽制した事もあり、日本軍の悪事はナチスドイツのホロコーストと言うより、アメリカ軍のベトナム戦争に近く、戦争に至った経緯や傀儡政権を立てての敵対勢力の対抗(日本軍における満州国、アメリカ軍における南ベトナム)、ゲリラ戦による泥沼化とこの二つの戦争ほど似た戦争は無いと言えるでしょう。
ZOOMEにアップされていた映像の世紀をご覧になってください。
第9集 映像の世紀 ベトナムの衝撃
第11集 映像の世紀(最終回) Japan
日中戦争もベトナム戦争も、どちらも開戦当時は『正義の戦争』と言われていました。日中戦争における日本軍のスローガンには、「欧米諸国による植民地支配への開放」と掲げられ、ベトナム戦争におけるアメリカのスローガンには、「共産主義という悪しき思想に対する守衛」と掲げられ、それぞれの正義をふりかざして戦争に介入。
googleで「日中 ベトナム 戦争」と検索してみましたが、やはり日中戦争とベトナム戦争が同じ種類の戦争であると言う論調が目立っているようです。
日中戦争が始まって、日本軍の行為に対して「野蛮な侵略者」として叩いて、討伐する相手として反日キャンペーンを行って、対日戦争に引き込もうとしたアメリカが、その30年後には皮肉にもベトナムで「野蛮な侵略者」と叩いてきた日本軍と似たような事をしてしまい、ソンミ村虐殺事件や北爆、枯葉剤散布等の悲劇を生み出してしまいました。
日本は「大和魂」、「八紘一宇」、アメリカは「資本主義精神」、「自由を守る自由の国」とそれぞれの大義名分を掲げて戦争に踏み切りましたが、大義名分の名前や内容こそは違うものの、犯した罪や愚行は同じで、下手に外国の情勢に首を突っ込んでヘマをやらかしてしまったのです。
日本軍は日中戦争の泥沼に苦しめられ、それでも尚中国から撤退しない姿勢を見せた末に、ABCD包囲網の経済制裁を受けて太平洋戦争にまで発展してしまいましたが、日本軍の末路を見たか、それとも単に国民性の違いかアメリカは「名誉ある撤退」として1973年までにアメリカ軍のベトナム撤兵を決め、これからの行く末をベトナム国民自身に委ねる事を決めました(もし撤兵せずに戦闘を続けたのなら、味方の西側陣営から愛想をつかされて孤立して、ソ連等との戦争は免れなかったのでしょう)。
結論からすれば、正義であるかどうかは、自国の人たちだけで決める事であり、他国が押し付けて介入して決める事では決してないのです。
2009年04月28日
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それで言うなら、かつてのナチス体制や今の北朝鮮等もまさしく「正義の国」だな。
中にいる連中にとっては。
:Helter-Skelter2008
かの革命者ウラジミール・レーニンはこんな事を言ってました。
「無関心は権力者、統治者への支持へとつながる」
南ベトナムのゴ・ディン・ジェム政権は仏教徒を弾圧して、国民の顰蹙を買って崩れた訳ですが、ベトナム国民が既に立ち上がって政府に反抗したにもかかわらず、アメリカはその内戦に手を出して、結果的に泥沼戦争へと発展して、日本みたいに大恥かく羽目になりました。
ナチス政権下のドイツ国民は巨額の賠償で生活が貧窮して、それでヒトラーが政権を取ったわけですが、彼の暴走を許したのも国民ですし、敗戦して酷い目にあった後で、その正義は間違っていた事に気付いて今に至ります。
北朝鮮の国民も金正日の独裁に黙っているわけですが、彼等も戦争でエライ目にあったら、その正義が間違っていた事に気付くでしょう。
自分達で決める事も大事ですが、関心を持って権力者に反対する事も大事です。